大学聯合カリキュラム研究部会について(2012年7月現在)
1) カリキュラム研究部会は、広義にはカリキュラム全体の本来あるべき姿を考えるグループです。狭義には、シラバスや教室活動、評価とアセスメント、レベル間の繋がりを含む指導の細部までが研究の対象になります。大きな特徴のひとつは、一定の学習到達目標を軸にしながらこれらの細部が構成されているのかどうかを反省し、日本語教育の充実に取り組んでいることにあります。 これまでの活動として、日本から著名な研究者を招き、アセスメントの潮流、会話能力を改めて考える、会話能力向上のための教室活動、作文能力を改めて考える、などに関する講演やワークショップ、意見交換会などを行ってきました。休日の朝から夕方までという厳しい時間枠にもかかわらず、毎回多くの参加者があり、和気あいあいとしたしかも中身の濃い集会となっています。
2) 2011-2012年度は、カリキュラム部会のこれといった活動はありませんでした。しかしながら、この沈黙期間は次の段階に至るために重要な意味を持つと言えます。つまり、2012-2013年度からの大学4年制カリキュラム実施は香港の教育制度において特に大きな意味を持つできごとであり、それに伴い各教育機関では様々な準備・変革が行われていることと推察します。今後の活動のなかで、その貴重な体験が互いの刺激となり日本語カリキュラムに関する新しい研究活動が進められると期待できるのです。集会の時期が決まり次第お知らせしますので、皆さん奮ってご参加ください。
連絡担当:香港大学日本研究学科 水戸淳子